
作業概要
クライアント様提供のアノテーションツールを利用
建物の劣化した部分(めくれ、サビ、ヒビなど)を矩形や多角形で囲む
全てオンラインにて対応
- 納期:3か月を1タームとして1年間継続
- 件数:1タームごとに約3,000件、1年間で1万件以上
- チーム規模:15名程度→厳選メンバーへ
- コスト感:1タームごとに2,400,000円程度
1画像あたり500~2,000円(作業項目によって異なる)
STORY|どんな相談から始まったか
全国各地の建物を管理する大手企業様(東京都)からのご相談。
自社開発のアノテーションツールを使い、劣化具合の教師データを作成して、どの施設から補修をしていくのか判断できるようにしたいというご要望です。
「アノテーション作業自体もはじめてでリソースがなく、安心して任せられる会社を探している」というご相談をいただきました。
CHALLENGE|当時の“つまずき”
草世木にとっては、アノテーション作業のリソース確保は全く問題ありません。
ランサーズのプールも活用しながらスムーズにメンバーを集めることができました。
簡易的なマニュアルはありましたが、実際に運用することで見えてくる課題も多いため、初回の少量作業を行ったのちに、再度マニュアル調整をすることに。
初回作業では、アノテーション自体は比較的正確にできていたものの、劣化の判定に迷う箇所が多く出たのは予想外でした。
例えば
・建物のサビと影の区別が難しい
・屋根に落ちている葉っぱがヒビやめくれにも見える
というようなケースが数多く発生。
実際の建物を目で見るわけではなく、画像を拡大して判定するしかないため、作業者の間でも意見が分かれることになってしまいました。
ACTION|草世木がやったこと
・クライアント様との定例ミーティング実施(週1回)
→認識がずれたまま作業を続行すると手戻りが多くなるため、こまめにフィードバックを受ける
・MTGの際のフィードバックをマニュアル化し、判定事例を作業者にも共有
→オンラインの会議の録画データを元に、即座にマニュアルをアップデート。
・当初の想定よりも難易度が高い案件であったため、作業者を再選定
→評価の高い作業者については担当量を増やし、新メンバーの教育を行ってもらう、など
RESULT|こう変わった
・定例ミーティングが不要になり、ミス率も大幅に減少
・判定の難しい箇所についてもナレッジ蓄積により、ほぼ判定可能な状態に
・年間1万件超のアノテーションを遅滞なく納品
「やはり難しい内容だったかなと思いましたが、そこからの立て直しはさすがでした」──クライアント担当者様
VOICE|草世木PMより
作業者によって判断が異なることが多い案件というのは、PMの腕の見せどころです。
クライアント様と作業者の双方の意見をよく聞き、納得のいくマニュアルを作ることを心掛けました。
作業者の不安や疑問をくみ取りながら、言語化してクライアント様と調整。
スタート初期は、マニュアルのブラッシュアップなどに相当時間を費やしましたが、2~3か月目からはスムーズに進行でき、やりがいを感じた案件でした。やはり初期の定例MTGでの課題の洗い出しは非常に重要と感じました。
